ここ最近、バリュエーションの低さから日本株が見直されてますが、ずーっと長らく「日本市場は終わりだぁ~」とか「日本は成長性がない~」みたいなことが言われてました。
なんだったら今も言ってる人いそうですね。
でもそれ、何と比較して「終わり」なんでしょうね?
私もずっと日本で暮らしてますので、流れの止まった川に浮かんでいるような淀んだ感覚をずっと覚えていて、だからそんな巷を飛び交う飛語も、何とはなしに受け入れておりました。
重ねて、私はここ2年くらい米国株に傾倒してますので、どうしても日経平均とS&P 500を比べる機会も増えてしまい、日本市場の元気の無さを数値として目の当たりにしては悲しい気持ちになってましたね。
なるほど、米国市場と比べると、確かに日本市場はあまり元気がよろしくない様子。しかし……
ということで、直近10年の、各国の指数を比べてみました。
ソースは全て、モーニングスターです。
2012年5月30日の 8633.19 から 27369.43 へ。
10年で3.17倍(217%アップ)です。
なかなかの成長ですね!
ところどころ、2年位ヨコヨコしてる期間がありますし、そういったさなかにあっては成長を感じないこともあるでしょうね。
2870.99から12131.13へ。
10年で4.23倍(323%アップ)です。
流石我らのUSA!
しかしここでもやっぱり、1年くらいは停滞している期間がありますね。
まずはかつての世界の覇者(失礼?)、イギリス(モーニングスター・英国指数)です。
これは2015年以降しかデータがありませんでした。
2015年3月2日の 1452.02 から 1591.63 へ。
7年と2カ月で1.10倍(10%アップ)です。
期間が他より短いとはいえ、数値でみてもチャートを見ても、散々なかんじですね……。
しかしここ数カ月の世界的な下落には巻き込まれてないのは不思議ですね。
3017.01から6571.48へ。
10年で2.18倍(118%アップ)です。
チャートをみると、そんなに成長してなさそうに見えますが、よく見るとスタートの2012年2月がやたらと低い数値なんですね。
もう少し俯瞰で見ると、2011年8月から2012年10月まで、凄まじい暴落にあってるんですね。
これも上記イギリスと同じで、データが2015年からしかありません。
2015年3月2日 1446.97 から 1465.66 へ。
7年と2カ月で1.01倍(1%アップ)……。
期間が短いとはいえ、これまでで一番成績が悪いですね。
7年と2カ月で1%しか成長してないってこれぇ……日本の比ではありませんね。
これも2015年からのデータですね。
2015年3月2日 9662.69 から 18653.55 へ。
7年と2カ月で1.93倍(93%アップ)です。
私はインドのETF $EPIもちょっと持ってるんで応援してるんですよね。
(最近ロシアにちょっと接近してるんで、少し心配です)
5009.83 から 12867.57 へ。
10年で2.57倍(157%アップ)です。
さすが台湾。成長著しいですね!
435.34 から 1293.92 へ。
10年で2.97倍(197%アップ)です。
これも凄い成長ですね!
直近の下落のダメージは大きいですが、この爆発力であればまたすぐにまた立ち直るでしょう。
55212.69 から 111941.68 です。
10年で2.03倍(103%アップ)です。
コロナショックのダメージが大きいですが、それを除けばきっちり成長してますね。
一体みんな、何と比較してダメだダメだ言ってたんでしょうね? 結局そこは分からずじまいでした。
しかし、実際には経済や生活が上向いているのに、「もうダメだもうダメだ」と言い続けたら(聴き続けたら)、本当にダメになってしまいますよね。
逆にちょっとダメだったとしても、「いけるいける〜!」とカラ元気でもいいから言ってた方が、健やかに生活できそう。
みなさんも、まことしやかに流れてくる根拠のない雰囲気、特にネガテイブな空気に飲まれないように気をつけましょうね! ★★
なんだったら今も言ってる人いそうですね。
でもそれ、何と比較して「終わり」なんでしょうね?
私もずっと日本で暮らしてますので、流れの止まった川に浮かんでいるような淀んだ感覚をずっと覚えていて、だからそんな巷を飛び交う飛語も、何とはなしに受け入れておりました。
重ねて、私はここ2年くらい米国株に傾倒してますので、どうしても日経平均とS&P 500を比べる機会も増えてしまい、日本市場の元気の無さを数値として目の当たりにしては悲しい気持ちになってましたね。
なるほど、米国市場と比べると、確かに日本市場はあまり元気がよろしくない様子。しかし……
比べてみよう!
しかし、世界とは米国のみにあらず!ということで、直近10年の、各国の指数を比べてみました。
ソースは全て、モーニングスターです。
まず日本!
2012年5月30日の 8633.19 から 27369.43 へ。
10年で3.17倍(217%アップ)です。
なかなかの成長ですね!
ところどころ、2年位ヨコヨコしてる期間がありますし、そういったさなかにあっては成長を感じないこともあるでしょうね。
アメリカ
アメリカ(NASDAQ)です。2870.99から12131.13へ。
10年で4.23倍(323%アップ)です。
流石我らのUSA!
しかしここでもやっぱり、1年くらいは停滞している期間がありますね。
イギリス
さて、ここからは何を選ぶか悩むところですが、欧州からいくつか引っ張ってみましょう。まずはかつての世界の覇者(失礼?)、イギリス(モーニングスター・英国指数)です。
これは2015年以降しかデータがありませんでした。
2015年3月2日の 1452.02 から 1591.63 へ。
7年と2カ月で1.10倍(10%アップ)です。
期間が他より短いとはいえ、数値でみてもチャートを見ても、散々なかんじですね……。
しかしここ数カ月の世界的な下落には巻き込まれてないのは不思議ですね。
フランス
つづいて同じく欧州からフランス(CAC40)です。3017.01から6571.48へ。
10年で2.18倍(118%アップ)です。
チャートをみると、そんなに成長してなさそうに見えますが、よく見るとスタートの2012年2月がやたらと低い数値なんですね。
もう少し俯瞰で見ると、2011年8月から2012年10月まで、凄まじい暴落にあってるんですね。
ドイツ
同じくドイツ(モーニングスター・ドイツ指数)です。これも上記イギリスと同じで、データが2015年からしかありません。
2015年3月2日 1446.97 から 1465.66 へ。
7年と2カ月で1.01倍(1%アップ)……。
期間が短いとはいえ、これまでで一番成績が悪いですね。
7年と2カ月で1%しか成長してないってこれぇ……日本の比ではありませんね。
インド
さて、欧州を離れまして、インド(モーニングスター・インド指数)を見てみましょう。これも2015年からのデータですね。
2015年3月2日 9662.69 から 18653.55 へ。
7年と2カ月で1.93倍(93%アップ)です。
私はインドのETF $EPIもちょっと持ってるんで応援してるんですよね。
(最近ロシアにちょっと接近してるんで、少し心配です)
台湾
次はアジアから、台湾(台湾50指数)です。5009.83 から 12867.57 へ。
10年で2.57倍(157%アップ)です。
さすが台湾。成長著しいですね!
ベトナム
同じくアジアからベトナム(ベトナムVN指数)です。435.34 から 1293.92 へ。
10年で2.97倍(197%アップ)です。
これも凄い成長ですね!
直近の下落のダメージは大きいですが、この爆発力であればまたすぐにまた立ち直るでしょう。
ブラジル
最後に、南米からブラジル(ブラジル・ボベスパ指数)です。55212.69 から 111941.68 です。
10年で2.03倍(103%アップ)です。
コロナショックのダメージが大きいですが、それを除けばきっちり成長してますね。
日本、全然ダメじゃないじゃん!
私も結構意外だったんですけど、日本市場、検討しているどころか、アメリカに次ぐ成長率でした。一体みんな、何と比較してダメだダメだ言ってたんでしょうね? 結局そこは分からずじまいでした。
しかし、実際には経済や生活が上向いているのに、「もうダメだもうダメだ」と言い続けたら(聴き続けたら)、本当にダメになってしまいますよね。
逆にちょっとダメだったとしても、「いけるいける〜!」とカラ元気でもいいから言ってた方が、健やかに生活できそう。
みなさんも、まことしやかに流れてくる根拠のない雰囲気、特にネガテイブな空気に飲まれないように気をつけましょうね! ★★
コメント
コメント一覧 (2)
この10年を見ても、GDPは右肩上がり。上場企業の利益は右肩上がり。内部留保も右肩上がり。時価総額も右肩上がり。給与総額も右肩上がり。最低賃金も右肩上がり。大卒初任給も右肩上がり。大学進学率も右肩上がり。個人の資産総額も右肩上がり。都心の地価も右肩上がり。生活に満足してる人の割合も右肩上がり。
日本で下がってるのは、平均給与だけです。
給与総額が右肩上がりなのに、平均が下がるのは、人手不足を解消する為に、女性、高齢者、障害者、外国人の雇用を促進する政策を取ったからです。
障害者雇用のエスプールの株価とかを見れば、米国株を買うのが馬鹿らしくなる。
日本の生む価値が低く、外国の生む価値が高いなら、日本のお金が外国に流れ出すので、国際収支は赤字になる。
内訳を見ると、下がってるのは、製造業の輸出だけです。
サービスや知財の輸出、インバウンド、海外への投資収益。全部右肩上がりです。
日本は、日本人が汗をかいて稼ぐのではなく、すでに持っている価値を利用して、海外からお金を得る国へと転換が成功してる。
社畜のように働いて年収1000万円より、働かずに年収250万円の方が、私は良いと思ってるのですが、日本という国の外貨の稼ぎ方が、すでにそちらへ転換してる。
日本の人口が減少に転じた2008年から、緩やかな成長を続けてる。
人口減少なのに、がむしゃらに働く社会モデルは無理なので、頭脳労働ややり甲斐のある緩い労働にシフトしている。
米国も将来、人口は減少に転じる。
米国に日本のような社会モデルの転換は、無理ですよ。
不景気→社会の分断→移民排斥→人口減少→負のスパイラルが米国最大のリスク。
日本は、新しい資本主義の岸田構想がアベノミクス以上に独特過ぎて、どの企業を買おうか、楽しいですよ。
GG
がしました
そして勉強になります!
特に
> 日本の生む価値が低く、外国の生む価値が高いなら
> 日本のお金が外国に流れ出すので、国際収支は赤字になる
このあたりは私の視点に無かったものでした!
(マクロ経済とかそのあたりがてんでダメなものですから)
> 無能な人は、日本が衰退してるから
> 自分が冴えない人生を送ってる、と思いたい
「ダメなのは自分じゃない、環境なんだ!」という他責思考の人にとっては
日本がダメでないとならないんでしょうね。
日本は世界一の債権国であり、お金がお金を生む流れを作ってはいますが
私個人はご覧の通りまったくその流れに乗れておらず……。
投資をする以上 R>G の法則は歓迎なんですが
岸田政権がその構図に風穴開けようとしてるように見えて
その辺がちょっと心配ではあります。
企業を買う……投資の本質ではありますが
なかなか感覚的にまだその境地に立てていない未熟者です(INDEX中心だからだけど)。
目が肥えてきたら、私もまた個別株を扱ってみたいですね!
GG
がしました