タイミング投資の難しさ

好きで読んでた、逆張り系の売買してるブロガーさんがここ2ヶ月くらい沈黙しててちょっと心配。

そりゃ、こんだけ長く下落が続けば、いくら逆張りにしても実らずやがて弾が尽きるでしょうから、おそらく上手くいってないんだろうことは薄ら予想できますが……。

私の逆張り力を見なよ!
かくいう私も逆張り好きなので、「ここまで下がればもう大丈夫だろ」と大きく落ちたタイミングで買い増すことはよくあります。

もちろん……実りません……。

なお、ここ最近もなけなしの貯金を崩して70万円程入金してますが(借金を返すためだけど)、逆張りして最も多く$TECLを買い増したのは今年の1月初旬。
グラフでいうと、丸がついてるあたりですね。
TECLのチャート

本当に、前世でなにしたんでしょうね……。

逆張りっていうか、順当に死ににいってんじゃん!

ピークも谷底も、後になってわかるもの
上のグラフを見て「どうしてそこで買った……?」と言えるのは振り返った今だからであって、その当時は「ここまで下がれば上がるでしょ!」と思ったんですよね。
つまりこのあたりが底でであり、すぐに反騰するだろう、と。
結果は見ての通りですが。

暴落なんて、後から見るから分かるんであって、特にその入り口はいつもと変わらない「ちょっと連日落ちてるな」程度のものだったりします。

「暴落する! 暴落するぞ!」と喚いてるアナリストやファンドマネージャーは通年どこかしらにいるし、そんなくだらないポジショントークにいちいち耳なんか傾けてらんないしね!

まるで、前方だけが見えない不思議な霧に覆われた深い山を歩いてる気分ですね。
後ろを振り返れば全てがクリアに見えるんですが、前だけは見えない──。
そんな山の中を、さて随分登ってきたが、はたしてそれが山の中腹なのか頂上付近なのかはその時点ではわかりません。

やがて下り坂に差し掛かり、しまったピークを過ぎてしまったか! と思えばまた登り坂が始まる──。
一体どこがピークで谷なのか。
分かるのはだいぶ過ぎて振り返った時だけです。
ワクワクしますね!

やってみたらいいじゃん!
別に外野に対してまったく腹を立てたりすることはありませんが。
私の知人は、「株なんて、こういう下がってる時期に買えばいいんだ!」みたいなことを本気のドヤ顔で言ってます。
でもそれはやってないから言えること。

実際に買わないとしても、「今日! 今日買うべき!」とはっきりと宣言しろと言われると相当に難しいはずです。

仮に、売り買いを繰り返すタイプのタイミング投資の場合、売った額より下がってからINできなければ損なわけですから、その2者が噛み合う必要があります。

単に下落する前に売るとか、底付近で買うとか、それぞれ一つ一つを当てることはそれほど難しくないと思いますが、売りと買いをかみ合わせ続けるのは相当至難なはずです。

もしこれからタイミング投資をしたいと思ってる人は、半年くらいかけて実際にそれが可能かどうか、模擬的にやってみたらいいと思いますね。
或いは、模擬は上手くできても実際にお金を懸けて動かしたら上手くいかない! みたいな話もよく聞きますので、リアルなお金を使って、小額から始めるのが一番でしょうか。

個人的なおすすめは
これは完全に私個人のおすすめなんで聞き流してくれて構いませんが。

結局のところ、市場を読むのはプロでも無理なことなので(でなければ奴らも顔を真っ赤にしながら暴落を煽ったりしない)、大人しくインデックスをホールドし続けることですかね。

資金を投下するタイミングは、余裕資金ができ次第逐次投下。
今が上がってるとか下がってるとか、或いは為替がどうしたとか考える必要なし。
できるだけ速やかに資金を投下して、インデックスを買いあさり、あとは放置ですね。

ほんと、つまらない投資法だとは思いますが……。
でも、あっちへフラフラこっちへフラフラ、買ったり売ったりせわしなく動いてる人らがどんどんパフォーマンスを落としていくのを尻目に、ゆっくり着実に利益上げていくというのも案外オツかもしれません。

まぁ、お勧めしといてなんですが、投資の世界でぶっちぎった成績を上げるのは短期トレーダーですけどね。
でも彼らはちょっと異常なんで(褒め言葉)。
安易に真似すると悪戯に資産を目減りさせることになります(経験者)。

夢のある分野なんで、どんなに血(資産)を吐き出してでもチャレンジしたい! というのであれば挑戦するのもいいんじゃないですかね。
無責任極まりない言葉なんで嫌いなんですが、こればっかりは自己責任で ★★

うまくいったらデニーズのおろしハンバーグ奢ってね!