投資の神様、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイのForm 13Fがアップロードされてましたので、引っ張ってきましたよ。

データを貼って終わろうかと思ってたけど、見たら結構面白かったので、やいのやいの(死語)言ってくよ!

バークシャー・ハサウェイ Form 13F 2022年第二四半期(4-6月)
保有数 (単位:株)前期比 (単位:株) / 割合評価額 (単位:千USD) / 割合
AAPL894,802,319+ 3,878,909( + 0.44 % )122,337,373( - 21.36 % )
BAC1,010,100,6060( ± 0 % )31,444,432( - 24.48 % )
KO400,000,0000( ± 0 % )25,164,000( + 1.47 % )
CVX161,440,149+ 2,262,032( + 1.42 % )23,373,304( - 9.82 % )
AXP151,610,7000( ± 0 % )21,016,276( - 25.87 % )
KHC325,634,8180( ± 0 % )12,419,712( - 3.17 % )
OXY158,549,729+ 22,176,729( + 16.26 % )9,335,408( + 20.65 % )
MCO24,669,7780( ± 0 % )6,709,439( - 19.39 % )
USB119,805,135- 6,612,752( - 5.23 % )5,513,432( - 17.94 % )
ATVI68,401,150+ 4,085,928( + 6.35 % )5,325,713( + 3.37 % )
HPQ104,476,0350( ± 0 % )3,424,725( - 9.70 % )
BK72,357,4530( ± 0 % )3,018,027( - 15.96 % )
DVA36,095,5700( ± 0 % )2,886,202( - 29.31 % )
C55,155,7970( ± 0 % )2,536,616( - 13.88 % )
KR52,437,295- 5,547,968( - 9.57 % )2,481,858( - 25.39 % )
VRSN12,815,6130( ± 0 % )2,144,436( - 24.78 % )
VIAC78,421,645+ 9,473,885( + 13.74 % )1,935,448( - 25.76 % )
LBRDA3,828,9410( ± 0 % )1,793,974( - 14.11 % )
GM52,877,359- 9,168,488( - 14.78 % )1,679,385( - 38.12 % )
V8,297,4600( ± 0 % )1,633,687( - 11.22 % )
LSXMK43,208,2910( ± 0 % )1,557,660( - 21.17 % )
MA3,986,6480( ± 0 % )1,257,708( - 11.72 % )
AON4,396,0000( ± 0 % )1,185,514( - 17.18 % )
AMZN10,666,000+ 10,132,700( + 1900.00 % )1,132,836( - 34.84 % )
CE9,156,714+ 1,275,716( + 16.19 % )1,076,922( - 4.36 % )
MCK3,198,344+ 276,369( + 9.46 % )1,043,331( + 16.64 % )
ALLY30,000,000+ 21,030,580( + 234.47 % )1,005,300( + 157.78 % )
SNOW6,125,3760( ± 0 % )851,795( - 39.31 % )
LSXMA20,207,6800( ± 0 % )728,285( - 21.15 % )
TMUS5,242,0000( ± 0 % )705,259( + 4.82 % )
GL6,353,7270( ± 0 % )619,297( - 3.11 % )
MKL467,611+ 47,318( + 11.26 % )604,738( - 2.47 % )
FWONK7,722,4510( ± 0 % )490,143( - 9.12 % )
RH2,170,0000( ± 0 % )460,605( - 34.91 % )
NU HLDGS LTD107,118,784+ 107,118,784( NEW )400,624( NEW )
FND4,780,0000( ± 0 % )300,949( - 22.27 % )
STOR6,928,413- 7,826,398( - 53.04 % )180,693( - 58.10 % )
STNE10,695,4480( ± 0 % )82,355( - 34.19 % )
MMC404,9110( ± 0 % )62,862( - 8.90 % )
JNJ327,1000( ± 0 % )58,064( + 0.16 % )
PG315,4000( ± 0 % )45,351( - 5.90 % )
MDLZ578,0000( ± 0 % )35,888( - 1.10 % )
LILA2,630,7920( ± 0 % )20,520( - 19.59 % )
VOO43,0000( ± 0 % )14,916( - 16.45 % )
SPY39,4000( ± 0 % )14,864( - 16.47 % )
UPS59,4000( ± 0 % )10,843( - 14.88 % )
LILAK1,284,0200( ± 0 % )10,003( - 18.77 % )
VZ0- 1,380,111( CLOSE )0( CLOSE )
RPRX0- 1,496,372( CLOSE )0( CLOSE )

新規銘柄は……
今回新しく加わった銘柄は……ありません!
表を見ると「NU HLDGS LTD」というのが“NEW”扱いになってますが、なんか見覚えあるな……と思って前期のForm 13Fを見たらやっぱり前からありました。
自作の、表を書き出すスプレッドシートの関数の書き方が甘くてNEW扱いになっているだけでした!(すめ~ん)

というわけで、買い増された銘柄はあるものの、新規にバフェット銘柄となるものは今回はありませんでした。
混沌としている昨今の経済状況では、いかにバフェット氏といえども優れた銘柄を見つけ出すのには苦労するのかもしれませんね!

売却された銘柄
逆に、完全に売却されたのはVerizon Communications( $VZ)とRoyalty Pharma plc($RPRX)の2銘柄。
この二つは前期のForm 13Fにおいて、既にほとんどが売却されていたもので、ついに今期、完全に売却されたかたちとなりました。

その他、気になったもの
その他気になる銘柄としては、Amazon($AMZN)かな。
気になるというかびっくりしただけですが、保有数が1900%増、つまり20倍になってるんですよね。
でもよく見たら評価額は-34%。
「??」となってよく見てみたら、Amazonって'22 6/6に株式分割してるんですね。20:1で。
つまり、株式数単位でみたら20倍にはなってるけど、別に買い付けて増えたわけじゃないってことですね。
それだけでした。

というわけで、これを除いて大きく増えたものとしてはAlly Financial($ALLY)の保有数+234.47%でしょうか。
これは前期で新しく買い付けられた銘柄で、それに引き続き今期大きく買い増されたかたちです。

アライ・ファイナンシャル(Ally Financial Inc.)は金融持株会社。自動車関連の金融 サ ービスを提供する。米国で事業を展開。
(Bloombergより)

気になったのでAlly Financialの直近1年のチャートを見てみましょう。

2022-08-17 ALLY 直近1年のチャート

うん……見事なまでの右肩下がり……。
まぁ市場全体がそんなもんなんで、別段どうこう言うつもりはありませんが……。

ちなみに、もう少し長期のチャートでみるとわかるんですが、上記直近1年のチャートの左端、つまり1年前くらいがこの$ALLYの株価のピークになるんですね。
事業の概要だけではよくわかりませんが、金利が上昇するなかでは金貸しは儲かるんでしょうかね~(経済音痴)。

超長期的な目線で株式を買う、というより企業を買うバフェット氏ですから、我々が見るそのはるか先を見て買っているのでしょう。
今後の成長が楽しみな企業ですね!(買わないけど)

神様でも負ける。況や我々は──
ざっと全体を見渡してみると、買い増しまたは売却されたものは判別ができないので除外するとして、評価額が上がっているものってほとんどないんですね。
評価額ベースでプラスになっているものは、Coca Cola($KO)の+1.47%T-Mobile US($TMUS)の評価額+4.82%Johnson & Johnson($JNJ )の+0.16%くらい(買い増したものは除く)。

それ以外は全てマイナスで、売却したわけでもないのに評価額が-40%くらいになってるものまでありますね($SNOW)。

つまり、投資の神様であっても今期(4-6月期)の弱気相場は大ダメージを受けたってこと。
(記載されているのは現物ロングのみなので、それ以外で何かしら利益を得ている可能性は十分あるが)

神様ですらそうなんですから、況や我々凡人がこの局面で、特に長期ロング一択で利益を上げるなんて不可能に近いことですよ。

もちろんこれは現物長期保有を否定しているわけでは決してなく、つまり損をする時期というのは投資をするうえで必ずあって、当たり前のことなんですね。
だから右往左往する必要はなく、どっしり構えるなり、血に染まったPFを見るのに嫌気がさすなら暫く忘れてしまうくらいが丁度いいのでしょう。

つまり……ぼくのTECL信用二階建ては赦された……!?
ソレハ 赦サレナイ!

追記
あ、そういえば前回の記事を確認してて気づいたんですけど、バークシャー・ハサウェイの前期Form 13F('22 1-3月)の表の下部に、全然関係ないファンドのポートフォリオがくっついてましたね……。
ソロスファンドか何かの残骸だと思いますが、すみませんでした。
現在は修正してますので★★